外国人技能実習生ニュース

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外国人過去最高に 県内2万408人、技能実習生増で /広島

2016/02/02 毎日新聞

 

 広島労働局は1日、県内で働く外国人数が2万408人(2015年10月末現在)と過去最高になったと発表した。製造業で働く外国人労働者のうち、技能実習生が6割以上を占めることも分かった。

 

 同局によると、県内で外国人を雇用する事業所数は3113(前年同期比10・5%増)で、外国人労働者数は前年同期比で18・4%増加した。雇用対策法 で外国人の雇用の届け出が義務化された以降では、08年と比べて5割増となっている。国籍別では、(1)中国(外国人労働者全体の42・4%)(2)ベト ナム(18・3%)(3)フィリピン(17・2%)となり、うちベトナムは同68・7%も増加している。

 産業別では、(1)製造業(外国人を雇用する事業所全体の40・6%)(2)卸売・小売業(11・1%)(3)建設業(8・7%)の順で、製造業では自動車関連が多くを占めるという。

 また、県内の特徴として、技能実習で働く労働者が多いことが挙げられる。在留資格別でいうと、全国では外国人労働者全体で技能実習の占める割合は18・ 5%にとどまるが、県内では(1)技能実習(48・2%)(2)永住者・定住者ら(27・2%)(3)留学生などのアルバイト(15・0%)の順。なかで も、製造業では外国人労働者の64・7%が技能実習生だという。

 外国人労働者の増加要因について、同局職業対策課は「留学生や技能実習生の受け入れ拡大、全国的な雇用情勢の改善が増加につながったとみられる」としている。【高橋咲子】