外国人技能実習生ニュース

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技能実習生、月250時間も 雇い主に是正勧告 /群馬

2016/02/25 毎日新聞

 

 外国人技能実習生に対する違法な労働条件や人権侵害が社会問題になる中、県内でも月250時間もの基準外労働をさせられた技能実習生がいることが24日、群馬労働局のまとめで明らかとなった。

 

 群馬労働局は昨年11月、長時間労働や若者の使い捨てが疑われる県内105事業場を重点的に調べた。この結果、51事業場で違法な時間外労働があり、複 数の実習生を受け入れていた製造業の会社では、最大で月約200時間の時間外労働と、4日間で約50時間の休日労働をさせていた。基準外労働が200時間 を超えていたのは、この1社のみ。深夜労働に伴う割増賃金も支払っていなかった。男性社長は「技能実習生には労働基準法が適用されないと思っていた」と釈 明したという。労働局は労基法に基づき是正を勧告した。

 技能実習生は、発展途上国の若者らを実習生として一定期間受け入れ、日本で技術を学んでもらう制度。繊維や機械、農業といった多種多様な業種で実施しているが、長時間労働や賃金不払いが相次いでいる。【田ノ上達也】