外国人技能実習生ニュース

外国人技能実習制度や協同組合、技能実習生送出機関に関するニュース・コラムです。

雫石の縫製工場に3か国から実習生

2017/01/19 岩手放送

 

岩手山の麓にある小さな縫製工場が、「国際色豊かに」操業中です。アジアの3つの国から実習生が来ていて、日本の細やかなものづくりを、働きながら学んでいます。


雫石町長山にある縫製工場「花永」では、15年前から外国人技能実習制度を取り入れ、アジア各国から年間3人ずつの実習生を受け入れています。現在は中国、インドネシアカンボジアの20代から40代の女性8人が、寮で暮らしながら働いています。

 

「襟」や「袖」、「右左」など使う言葉が日本語のため、仕事中は日本語で話すように決められています。日本語は週に一度、町の国際交流センターで勉強し、地域のイベントに参加することで覚えます。食文化が違うため昼食は、自分たちで作った弁当を持ち寄ります。(カンボジア出身のポウ・スレイラーさん32歳)「寒いですね。カンボジアはあたたかい」気候や食文化が異なる日本で、彼女たちが働く理由は技術の習得に加え、高い賃金を得ることにあります。

中国から来た2人は3年間の実習を終え来月帰国します。(中国出身・27歳女性)「給料はお父さんとお母さんにいっぱいあげる。自分はいらない。日本が大好きです。もう一回来たいです」(古前田廣和社長)「みんなとても一生懸命やるので楽しい。15年も続けてこられたのは幸せです」雫石町の小さな縫製工場は、技術を教えるだけでなく、国境を超えた友情を育む拠点となっています。