外国人技能実習生ニュース

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料理で味わう異国の文化 四日市国際交流センターが教室

2015/04/14 中日新聞

 

 アジアを中心にした外国人が母国の自慢料理を披露する四日市国際交流センター主催の料理教室が好評だ。技能実習で来日したり、センターで日本語を 学んだりする外国人に協力してもらい、年間を通して開く。「異国の味を楽しみながら、外国人と気軽に交流できる」と受講者たち。開催を告知すると、すぐに 定員に達している。

 トントントン。四日市市の中部地区市民センターの調理室で、タイ人のソーポーン・ドゥアンチャンさん(28)が慣れた手つきでキュウリを千切りにする。受講者三十人が興味深そうに手順を見守る中、トマトや調味料などを加え、タイ風サラダ「ダムデェン」を仕上げた。

 ソーポーンさんは六月に三年間の技能実習を終えて帰国する予定。「最後に自分の国のことを伝えたい」と二〇一五年度最初の料理教室の講師を引き受 けた。サラダのほかにもビーフンをオムレツで包んだ焼きそば風の「パッタイ」も作った。受講は二回目という堀田正博さん(69)は「麺を使った料理で、日 本食に似ている。食べ物だけでも外国のことが良く分かる」と話す。

 料理教室は外国人の社会参加や日本人との交流を目的に国際交流センターが月二回、開く「イベント事業」の一つ。一四年度は韓国、米国、ペルー、フィリピンの料理を取り上げた。受講料千円で定員は先着三十人。ほぼ毎回、受講する人もいるという。

 県内の市町で外国籍の住民が最多の四日市市。イベント事業には外国人に英語で母国を紹介してもらい、交流を深める「コーヒーブレイク」など人気の催しも多く、担当者は「今後も気軽に参加できるイベントで異文化理解を進めたい」と話している。

 次回の料理教室は七月に台湾の家庭料理を取り上げる予定。