外国人技能実習生ニュース

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技能実習現場やJA直売所視察 ネパール大使が来県

2015/07/30 茨城新聞

 

在日本ネパール国大使館のマダン・クマール・バッタライ特命全権大使が29日来県し、水戸市のJA県中央会や鯉淵学園農業栄養専門学校などを訪れ、外国人技能実習生の受け入れ態勢や日本の教育、介護福祉、観光など各分野を視察した。

県中央会を訪れたバッタライ大使は、4月に発生したネパール大地震に対する復興支援に感謝し、農業振興などを通して交流の輪を広げていきたい意向を示した。

 
川上好孝副会長ら幹部職員と意見交換し、JAグループ茨城が取り組む農業振興策や医療事業などの説明に熱心に耳を傾けた。秋山豊専務は将来的にネパールからの技能実習生の受け入れ枠を拡充する方針を示した。

ネパールから技能実習生を受け入れている鯉淵学園では、終戦直後に創立した同校の歴史や教育方針などの説明を受けた後、ナシやブドウなどの圃(ほ)場を視察した。このほか、笠間市のJA常陸農産物直売所や石岡市の土浦協同病院付属看護学校を訪問した。

バッタライ大使は「ネパールの農業は昔ながらの生産方法が主流で新技術や機械の導入が遅れている。日本の最先端の技術を学び発展させたい。ネパールの技能実習生が日本や自国の発展のために力を尽くしてくれることを期待している」と述べた。  (松崎亘)