外国人技能実習生ニュース

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ブータンと仙台の懸け橋に 実習生受け入れ

2015/10/02 河北新報

 

 外国人技能実習生と企業のマッチングを担う協同組合ネクストステージ東北(仙台市)が1日、ブータンからの外国人技能実習生の受け入れを始めた。同国の 実習生を迎えるのは国内で初めて。実習生は市内に事業所を持つ建設会社や自動車整備会社で最長3年間働き、技術を習得する。


 実習生は20代の男性9人で同日、来日した。青葉区のJR仙台駅であった歓迎式典で、組合の生木大祐代表理事は「ブータンの代表であることを忘れずに励んでほしい」と激励した。

 仙台営業所で5人を受け入れる建設業の大興(八戸市)の斗内広美専務は「立派な技術者に成長するよう協力する。ブータンの発展に貢献できる力を身に付けてほしい」と歓迎した。


 9人は市内で1カ月間、日本語を学び、11月1日から配属先企業で働く。大興で実習するペマ・ワンチェンさん(27)は「ブータンには無い先進的な技術を学びたい」と抱負を語った。


 組合はこれまで中国人実習生約160人を受け入れてきた。ブータンは国策で若者の海外就労を進めており、仙台市在住のブータン人で人材派遣会社を営むプブ・テンジンさんの依頼がきっかけで同国からの受け入れを決めた。