外国人技能実習生ニュース

外国人技能実習制度や協同組合、技能実習生送出機関に関するニュース・コラムです。

人材問題軸に多彩な講習 日塗装・トップリーダー研修

2016/04/27 コーティングメディア

 

日本塗装工業会・経営委員会(若宮昇平委員長)は7日、東京・塗装会館で「トップリーダー育成ステップアップ研修会」を開催した。社会保険未加入問題や外 国人の雇用を含めた人材確保の他、法定福利費を含む標準見積書作成講義では、受講者自身がパソコンで作成する実践的な講義が行われた。

 
講義の中で興味深かったのは外国人労働者の受け入れについて。経営委員会の一宮久朗氏が「外国人技能実習制度」について国内の受入機関と海外の送出機関の役割や外国人技能実習制度の流れを説明。


建設業関係では建設、とび、鉄筋、型枠でほぼ80%を占め塗装ではまだ2%程度。国別で圧倒的に多かった中国からの実習生は減少傾向にあり、2010年の 3万7,000人から14年には2万人に減少。代わって増加しているのはベトナムの実習生で同3,500人から6,500人に倍増しているとのこと。「手 先が器用で真面目、協調性もあるから」とその理由を説明した。


続いてベトナムの実習生を実際に受け入れている同委員会の中村壽孝氏(ハーテック)が、受け入れまでの流れや受け入れ後の指導体制、費用などについて具体的な事例で説明。


採用の条件としては「家族を養う責任を背負っている30前後の妻帯者」で、技能に関しては「実際には、仕事をやりだしてから覚えられるものなのでまずは人 間性重視」と選考過程を説明。「重要なことは仕事上、また生活面のアドバイスなど誰を指導者にするかで、当社は幸い積極的に手を挙げてくれた社員がおり、 現状うまく回っている。実習生たちに対する職長の評価は『真面目で熱心、前向き。日本人職人に刺激にもなる』と好評で、当社としては2期生、3期生と継続 していきたい」と述べた。