〈シーンぐんま〉町工場の技能実習生 節約生活 夢への布石
2016/03/13 上毛新聞
むき出しの鉄骨、鈍く灰色に光るパイプや排気ダクトが頭上に伸びる。天井から下がったパネルには「切削工程」の文字―。蛍光灯に照らされた町工場の一角 で、アリフ・ヒダヤット(24)は、黙々と作業に打ち込んでいた。3トンほどの工作機械を操り、金属シリンダーを取引先の要望に合わせてミリ単位の誤差も なく削り出す。午前10時47分、完成品を指示書の寸法と照らし合わせると、目つきを和らげて、表情に満足の色を浮かべた。
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